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クロアイシネマ劇場 INTERSTELLAR  (インターステラー)

クロアイシネマ劇場

INTERSTELLAR 
(インターステラー)
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2014米 監督 クリストファー・ノーラン
出演 マシュー・マコノヒー/ アン・ハサウェイ
   ジェシカ・チャスティン/ジョン・リスゴー
   マイケル・ケイン

みなさん ようやく私達が待ちに待った新世代SFが
公開されましたよ。もちろん監督は我らが
クリストファー・ノーラン!!
さて、それでは今までのSF映画のパターンを
おさらいしてみましょう。

その1 愚かな人類の在り方により地球崩壊に向かって
    しまったじゃないか!!という警告的なもの。

その2 良い悪いは問わず、そこには必ずエイリアンが存在し
    なにかと人間との葛藤や対立がある。

その3 愛あるファンタジー

その4 空想科学近未来もの

その5 勧善懲悪もの

その6 実話もの

もっとあるかも知れないけれど 私が思う
今までのSF映画はこんな感じじゃないかな?と・・・
さあ、今回のインターステラーは何が違うか?

ついに時空や次元の概念が出てきました。
それも空想ではなく物質科学に基づいて
今分かる範囲を充分に活用して描かれています。
しかも地球に住む私達の目線で語られたもので、
よくある宇宙人の脅威から逃れようのない
受け身な内容ではありません。

地球の寿命が尽きかけたとき
次なる段階に向かって私達はどうしていくべきか?
そして今できることは何なのか?
それは まさしく人間が持つ能力の可能性は未知数だという
メッセージが込められているかのようにも思えました。
かといってストーリーの中心はストレートに父娘愛であり
小難しい宇宙科学ものだけではない感動大作に
仕上がっております。
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はい、もちろん、疑問や異論はたくさんあります。
一番大きな問題提起は、地球における重力の知識
または相対性理論の範囲を超えない物質科学では
次元超えは不可能なこと。

ましてや 現代物理学の範囲では 五次元どころか
太陽系の惑星にも行けないこと。
太陽系惑星も地球とは違う次元にあるかもしれないこと。
時間の概念が過去、現在、未来と直線軸だけで
語られていること。
もちろんこれらは同時に存在しているというのが
理論物理学での常識。

ホログラム的なエネルギー体のUFOが
生命体であるように、宇宙も生命体である
と捉えたときに・・・
物質固体の機械としてのスペースシャトル的な船や
反重力の技術もない乗り物でのワームホール
突入はありえないのではないか・・・・などなど
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でも そんなことは どうだっていいんです。
私は嬉しいのです。(^_^;)

こんなに前向きで、実際に在るという過程で語られる
時空や高次元を学校科学で説明することで
新たな世界、私達の向かう未来な方向へ
そっと導いてくれる・・・
そんなクリストファー・ノーランの愛と優しさを
ひしひしと感じたのです。

もちろん 映画の感動シーンは観る人によって
それぞれ違うもの・・・
クロパパはもちろん!!父娘愛の場面だけど
私は、なによりも幾何学の次元の場面で
胸が喜びで広がっていくほどの感動を
覚えました。

今まで観たSF映画で現実的に最も近いのではないか
と思っていたのが唯一、ジョディ・フォスター主演の
「コンタクト」だっただけに、このインターステラーの
SF映画革命は、これから先の宇宙ものの概念を
大転換させる、そんな先駆けになるのではないかとも思われるのです。

そして、どちらの映画にもマシュー・マコノヒーが出演して
いるという偶然の一致も大変興味深いものです。(^_-)

SF映画の次世代スタートを切るかのような
この作品にぜひ出会って下さい。
私達人類の持つ未知なる可能性があふれ出すことでしょう。

ソフィーママ 初の★10 
     (10歳のマーフ役の女優が素晴らしい!!)

クロパパ (う~んロードオブザリングを越える訳にいかないしな~)
      というわけで★9.5かな

Mama Sophie ★


クラウド・アトラス

最新クロアイシネマ劇場

クラウド・アトラス CLOUD ATLAS

監督 ウオシャウスキー姉弟 トム・テイクヴァ
出演 トム・ハンクス ハル・ベリー ジム・ブロードベント
   ヒューゴ・ウィービング ヒュー・グラント
   ぺ・ドゥナ ジム・スタージェス ベン・ウィショー
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公開前のCMの頃から ずっと気になって楽しみにしていた映画でした。
そして この作品を見たとき・・・今現在の私の課題である、
「内面に繋がることで、幻想の世界の正体を見破る」という
シンクロニシティが、またもや働いていることに気づきました。
本当に、見るもの、出会うこと、感じること全てに この学びが
同時進行で起こっていることに驚きを隠しきれません。
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これは一つの作品の中で 俳優達が何人もの人物を演じるという
今までになかった画期的なものです。
監督はあの「マトリックス」のウオシャウスキー姉弟 
「ラン・ローラ・ラン」のトム・テイクヴァ です。

まずは この作品は6つの時代の物語からなっています。
そして それぞれの時代に主人公となる影響力を与える人物がいます。
例えばトム・ハンクスは2321年での主人公ですが
そのほかの5つの時代でも 医者だったり 宿屋の主人だったりと
登場します。

そして それぞれの時代に 皆がまるでソウル・グループのごとく
何度も何度も違う人物となり絡んでくるのです。
そうです この映画は輪廻転生を強く謳った作品ともいえるのです。
パンフレットの中にあるキーワードに 
「変わらない愛」「変われない人間」「変わることが出来る人間」
とあります。
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この映画全体を通して 一つの魂が経験する物語は
違う人物になっても引き継がれ 善人悪人両方を演じる人
何度生まれ変わっても相変わらずな人 時代を超えて愛し合う人達と
様々な視点から 現実であると思い生きている人達を垣間見る
ことが出来ます。 これはまるで俗に言う精神世界の解説に
少し似ています。

――私達の現実は映画の一コマのようなもので 隣のコマ同士は 
お互いのぞき見ることは出来ない。
つまりその一コマという一瞬をしっかり生きるしかできない。
しかし 大きな視点 フィルムを全部伸ばしてみるという
全体から眺めれば その一コマずつが全物語として
繋がっていることがわかる――

これはある意味広い視野で物事を
感じながらの、前向きな生き方ともとれますね。
ここまでが よくある精神世界論「今に生きる」ですが
真実は もうひとつ奥が深く 聖者ラマナ・マハラシもこう語って
います。

――私達の人生体験は映画のようなもので スクリーン上で動く映像に
魅了されてしまい、「真実の自己」というのは、映像が映っている
スクリーンであるという事実を忘れてしまう――

つまり 唯一変わらず存在しているのは真っ白なスクリーンだけで
その上を何百何千という映画が上映されても それは単なる幻想という
物語でしかない。私達の魂はその真っ白なスクリーンのように 
どんな影響も受けることもなく あらゆる人生が真実のように見えても 
やはりそれは「幻想」でしかない ということなのだと思います。

映画の紹介から少し離れてしまいましたが つまりこの作品は
一人の俳優が一つの映画で 何役も演じることで 人生は今世だけでなく
永遠に存在するということ。魂の意識に固定されたものはなく
それは選択可能で、いくようにも変われるということ。

そして輪廻転生から見えてくることは 実はこの世に
対立するものなど何もないということ。
あるときは敵同士なのに ある時代では深く愛し合う
というように 自分ひとりではこの世の中は
成り立たないということ。真実は時間も次元も超えた
たった一つの宇宙の真実 「全ては一つの魂である」
ということを語っているようにも思えます。
真実は時空を超えているんですね。

3時間近くもある長い映画ですが 最後のエンドロールまでしっかり
見て下さい。一人一人の俳優が演じた役が紹介されています。
え~この役はこの人だったの?と思うほど 
一人の俳優が思わぬ役を演じています。
いつも主役であるとは限りません。ほんのちょい役だって演じているのです。
見分けるのに一番わかりやすいのは やっぱり皆が知ってる
トム・ハンクスですが この人がハル・ベリー?って思わずびっくりな
配役も・・・
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また映画の内容をしっかり理解するには パンフレットが必要かもです。
★は多くつけましたが 決して単純ではない複雑で入り込んだ
内容に思えます。特に始まってからしばらくは、ちょっとわかり
づらいかもしれません。
しかし理解できてからの物語の構成はたいへん素晴らしいです。

この映画は2回3回みることで もっと深みがわかる映画かもしれません。
最後に この作品で最も目を惹き 一番の主役だったかもと思われる 
韓国人女優のペ・ドゥナ演じる ソンミの言葉で終わりたいと思います。


『命は自分のものではない 子宮から墓まで人は他者と繋がる
過去も現在も 全ての罪が― あらゆる善意が― 未来を作る』
               ソンミ451 2144年


ソフィー★★★★半 もう一回みたい!!
パパ  ★9    いっそ、ぼ~っと見るのがいいかも
ハル  ★★★★★ 音楽家の人がすきです


Mama Sophie

クロアイシネマ劇場へ

クロアイ最新シネマ劇場 ホビット思いがけない冒険

クロアイ最新シネマ劇場
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ホビット思いがけない冒険(2012米)

監督 ピータージャクソン
出演 イアン・マッケラン マーティン・フリーマン
リチャード・アーミティッジ ケイト・ブランシェット
アンディ・サーキス

あの、世界観を再び満喫出来る!!クロアイ夫婦は大喜びで
映画館に出かけて行きました。

始まってすぐに、ビルボ・バギンズ、ガンダルフが登場して
わ~いわ~い冒険だぞ~とワクワク感でいっぱいです。
すると 次々にお客様がやってきます。

ドワーフ、ドワーフ、ドワーフ・・・・
なんと13人のドワーフたちです。しかも何とも泥臭いのです。(^_^;)

こうして、魔法使いのガンダルフ、ホビットのビルボ・バギンズ
そして13人のドワーフたちの冒険が始まるのです。

ロードオブザリング つながりで ピータージャクソン監督で
誰もが期待するはずですよね。
この映画は、三部作になるということですが
残念ながら この第一部は 私にとっては期待はずれなもの
となってしまいました。

まず、泥臭く男だらけのドワーフたち 他の登場人物も、なんか
埃っぽく汗臭い登場人物ばかり・・・美しどころが登場しない。
つまりバランスが大変悪いのです。ケイト・ブランシェットが登場して
ほっと一息ついたあとも、荒くれ男の13人のドワーフたちとの
旅が続きます。

ドワーフたちは剣の達人 というわけではありませんから
なんだか 戦いの場面も どか~~ん ぼっか~~~んと 
大味な演出が続きます。とにかく土と埃と男ばっかりです。(^_^;)

脚本もなんだか ちょっと薄っぺらく、ロード~ の時のような
信頼、裏切り、愛の葛藤という 人間模様のような心理的要素が少なく
勇気と友情を描いた子供向けの冒険映画といった感じがしました。

要するに、美と醜のバランスのなさ、スター要素不在、簡単なストーリーに
どこに焦点を合わせて見たらいいのかわからないという感じに
なってしまっているのです。

私は指輪物語の本も読んでいないので 単純に映画を見た感想しか
言えませんが、なんか せっかくの「ロード~」の素材を生かせてない
もったいない映画としか思えなかったのです。
そりゃあ ロード・オブ・ザ・リングは別格だから と思えば
及第点かもしれないけれど 期待が大きかっただけにちょっと残念なのです。

もしかしたら、ロード・オブ・ザ・リングをもう一回見直したら
このホビット~の良さがわかるのかも と思い、
ブルーレイをわざわざ購入して三部作を二日で一気見しました。

で結局、わかったのは 改めて ロード・オブ・ザ・リングが偉大かつ
素晴らしい作品であるということ。涙と感動に包まれながらも
サムがやっぱりすごい!!と再確認し ロード~の世界観にすっかりと
酔いしれるしかなかったのです・・・・

かといって 映画館でみた『ホビット思いがけない冒険』は
170分という長時間の作品であるにもかかわらず 
あっという間に終わったという感覚もあって
決して面白くなかった訳ではありません
これもDVDのディレクターズ
カットが出れば もう少し話しが単純ではなくなるのかもしれません。

小さく弱い存在でも志によって大きなことを成し遂げるという
素晴らしいメッセージも込められているので 三部作を全部みたら
また違う感想になるかも知れませんね。

ソフィーママ  ★★★ 
クロアイパパ 僕は好きです★★★★
はる     面白かった★★★★

Mama Sophie

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クロアイシネマ劇場 猿の惑星 創世記 ジェネシス

最新クロアイシネマ劇場 

猿の惑星 創世記 ジェネシス (2011年 米)

監督/ルパート・ワイアット
出演/ジェームズ・ブランコ、フリーダ・ピント、ジョン・リスゴー、トム・フェルトン


今日パパとレイトショーで猿の惑星ジェネシスを見に行きました。



前回、見に行った「スーパー8」があんまりの出来で、最近の映画は
さっぱりダメだよな~と すっかり映画離れをおこしかけていたところで、
ジェームス・ブランコ主演の猿の惑星の登場です。

猿の惑星といえば、ラストが衝撃的な作品で有名です。
1968年に大ヒットしたSF超大作で、私たちの年代より上の人たちで
この映画を知らない人はたぶんいないでしょう。
私のイメージで、猿の惑星は 正月の深夜テレビ映画の思い出が強く
猿の惑星-おこた-みかん-初詣に行こうか?・・・なのですが (^^;)

この創世記では、なぜ猿が人間を支配するようになったか
という「猿の惑星」が出来あがった原因のお話になってます。

主演のジェームス・ブランコはバッドマンの敵対役だったあのイケメン俳優。
他、彼女役にスラムドッグミリオネラのヒロインのインド人女優。
よく知ってる人では、ハリーポッターの適、マルフォイ役だった人も
またまた嫌な役柄で出ています。
ソフィーはやっぱり、個性派のジョン・リスゴー(トワイライト・ゾーン)
が一番好きです。

猿の表情がすごくいいのは、パフォーマンス・キャプチャーと呼ばれる技術に
によるもの。その技術でもっとも有名な演技者、
ロード・オブ・リングのゴラム役だった アンディー・サーキスが
今回の猿のシーザー役を演じています。

さて、作品自体は1時間46分という、2時間を切るちょうどよい長さ。
思わず猿の感情に共感してしまう場面も多々あるし
また迫力満載でスピード感溢れるシーンもあって
見る人を飽きさせない展開となっています。

もちろん、この映画のもっともすごいところは特殊効果技術だと思われ
猿のシーザーがまさかCGであるなんて思えないほどリアルです。
特殊効果好きの映画ファンもきっと満足することでしょう。

しかし、いつの世にもはびこる人間の貪欲さが 自然の形態を
変化させてしまうのは、もっとも悲しく情けないところ。
人間の愚かな行為で 宇宙の自然体系を壊してしまわないよう
このような警告的映画は必要なのかもしれないですね。

ソフィー ★★★半
パパ   ★★★★

Mama Sophie
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Author:ソフィーママ

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