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クラウド・アトラス

最新クロアイシネマ劇場

クラウド・アトラス CLOUD ATLAS

監督 ウオシャウスキー姉弟 トム・テイクヴァ
出演 トム・ハンクス ハル・ベリー ジム・ブロードベント
   ヒューゴ・ウィービング ヒュー・グラント
   ぺ・ドゥナ ジム・スタージェス ベン・ウィショー
20130405a.jpg



公開前のCMの頃から ずっと気になって楽しみにしていた映画でした。
そして この作品を見たとき・・・今現在の私の課題である、
「内面に繋がることで、幻想の世界の正体を見破る」という
シンクロニシティが、またもや働いていることに気づきました。
本当に、見るもの、出会うこと、感じること全てに この学びが
同時進行で起こっていることに驚きを隠しきれません。
20130405b.jpg


これは一つの作品の中で 俳優達が何人もの人物を演じるという
今までになかった画期的なものです。
監督はあの「マトリックス」のウオシャウスキー姉弟 
「ラン・ローラ・ラン」のトム・テイクヴァ です。

まずは この作品は6つの時代の物語からなっています。
そして それぞれの時代に主人公となる影響力を与える人物がいます。
例えばトム・ハンクスは2321年での主人公ですが
そのほかの5つの時代でも 医者だったり 宿屋の主人だったりと
登場します。

そして それぞれの時代に 皆がまるでソウル・グループのごとく
何度も何度も違う人物となり絡んでくるのです。
そうです この映画は輪廻転生を強く謳った作品ともいえるのです。
パンフレットの中にあるキーワードに 
「変わらない愛」「変われない人間」「変わることが出来る人間」
とあります。
20130405d.jpg


この映画全体を通して 一つの魂が経験する物語は
違う人物になっても引き継がれ 善人悪人両方を演じる人
何度生まれ変わっても相変わらずな人 時代を超えて愛し合う人達と
様々な視点から 現実であると思い生きている人達を垣間見る
ことが出来ます。 これはまるで俗に言う精神世界の解説に
少し似ています。

――私達の現実は映画の一コマのようなもので 隣のコマ同士は 
お互いのぞき見ることは出来ない。
つまりその一コマという一瞬をしっかり生きるしかできない。
しかし 大きな視点 フィルムを全部伸ばしてみるという
全体から眺めれば その一コマずつが全物語として
繋がっていることがわかる――

これはある意味広い視野で物事を
感じながらの、前向きな生き方ともとれますね。
ここまでが よくある精神世界論「今に生きる」ですが
真実は もうひとつ奥が深く 聖者ラマナ・マハラシもこう語って
います。

――私達の人生体験は映画のようなもので スクリーン上で動く映像に
魅了されてしまい、「真実の自己」というのは、映像が映っている
スクリーンであるという事実を忘れてしまう――

つまり 唯一変わらず存在しているのは真っ白なスクリーンだけで
その上を何百何千という映画が上映されても それは単なる幻想という
物語でしかない。私達の魂はその真っ白なスクリーンのように 
どんな影響も受けることもなく あらゆる人生が真実のように見えても 
やはりそれは「幻想」でしかない ということなのだと思います。

映画の紹介から少し離れてしまいましたが つまりこの作品は
一人の俳優が一つの映画で 何役も演じることで 人生は今世だけでなく
永遠に存在するということ。魂の意識に固定されたものはなく
それは選択可能で、いくようにも変われるということ。

そして輪廻転生から見えてくることは 実はこの世に
対立するものなど何もないということ。
あるときは敵同士なのに ある時代では深く愛し合う
というように 自分ひとりではこの世の中は
成り立たないということ。真実は時間も次元も超えた
たった一つの宇宙の真実 「全ては一つの魂である」
ということを語っているようにも思えます。
真実は時空を超えているんですね。

3時間近くもある長い映画ですが 最後のエンドロールまでしっかり
見て下さい。一人一人の俳優が演じた役が紹介されています。
え~この役はこの人だったの?と思うほど 
一人の俳優が思わぬ役を演じています。
いつも主役であるとは限りません。ほんのちょい役だって演じているのです。
見分けるのに一番わかりやすいのは やっぱり皆が知ってる
トム・ハンクスですが この人がハル・ベリー?って思わずびっくりな
配役も・・・
20130405c.jpg


また映画の内容をしっかり理解するには パンフレットが必要かもです。
★は多くつけましたが 決して単純ではない複雑で入り込んだ
内容に思えます。特に始まってからしばらくは、ちょっとわかり
づらいかもしれません。
しかし理解できてからの物語の構成はたいへん素晴らしいです。

この映画は2回3回みることで もっと深みがわかる映画かもしれません。
最後に この作品で最も目を惹き 一番の主役だったかもと思われる 
韓国人女優のペ・ドゥナ演じる ソンミの言葉で終わりたいと思います。


『命は自分のものではない 子宮から墓まで人は他者と繋がる
過去も現在も 全ての罪が― あらゆる善意が― 未来を作る』
               ソンミ451 2144年


ソフィー★★★★半 もう一回みたい!!
パパ  ★9    いっそ、ぼ~っと見るのがいいかも
ハル  ★★★★★ 音楽家の人がすきです


Mama Sophie

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