玉置神社参拝紀 その2

玉置神社参拝紀 その2

奈良県五條市に近づくにつれ 雲行きが少しずつ
怪しくなってきた。それでもまだ 雲の間から
青空が見えて、赤とんぼも心地よさそうに飛んでいる。

「このまま寄り道せずにすんなり行けば、
もしかしたら 4日の今日、参拝出来るかも知れない。
しかも、明日が台風でどうなるかわからないから 
ぜひ今日一度行っておきたい。」休憩もそこそこに、
先を急ぐことにした。

空とにらめっこしながら 車を走らせているうちに
私達の行く手を阻むかのように、観光バスが、また
大きなダンプカーが時速30キロほどのゆっくり
ペースでずっと先導することになった。
まるで、私達に先を急がせないという意図を感じるほどだ。

ついに雨が降ってきた しかも大ぶりだ!!
川の水は増量し、所々にある山から落ちる滝は恐ろしいほどの
水の量・・・それでも 明日は台風でまず行けそうもないからと
そのまま旅館に行かず玉置山の登り口まで急ぐことにした。

1309070102.jpg

すると、その側道の水路からは信じられないほどの濁流。
溝からは水があふれ出し 道路を川にする勢い・・・
そして その反対側はガードレールもなく 水は
川底へと流れ落ちている。今行けば 車が水で流れて
川にそのまま落ちそうな構図がうかぶ・・・ 

『これは無理だ』クロパパが無念そうにつぶやく。
それでも 私は諦めきれず、どうにか別ルートとかないだろうか?
と食らいつくが、見ての通りの現状 しかも、町役場から
通行規制のアナウンスが流れる始末・・・・

玉置神社は 玉置山の山頂付近にあり、知る人ぞ知る
霊山として有名な場所に位置している。雨が多い地域で
来る人を選ぶとも言われている。行きたくても行けない人は
雨で通行止めになったり、山崩れで行けなくしたりと
行く手を阻むといわれている。

こういう文章を事前に読んでいたばっかりに,
『呼ばれていた気がしたんだけど、違ったのかな・・』と
相当がっかりしてしまった。

切り替えの早いクロパパは、私のここまでの準備を知っていただけに
慰めの気持ちもあったとは思うが、
「これはきっと十津川温泉をじっくり楽しめってことやで」と
私の意識を「今」に変えてくれた。

旅館が開く時間までに 外温泉にも行ってみようと
ナトリウム泉の温泉にも行くことにした。
十津川の自然に包まれた露天風呂に浸かっていると
老婆のイメージが浮かんできた。そして彼女は
「信頼せよ」と一言だけ言って消えた。

私は、ちょっとムッとした、そう思ってやってきたのに
なんで台風が来て、川が増量するほどの大雨やねん!!!
と、おもわず心の中で文句を言った。

また不思議なことに、泊まりのときは必ず持って行く本さえも
今回は持ってくるのを忘れた。十津川村にはコンビニもなく
唯一本や雑誌が売ってる店がなんと水曜日で休みだった。
これは、とことん、思考を使うな ということだなと
自然を楽しむことに意識を向けることにした。

13090703.jpg

私達が泊まった十津川荘という旅館は相当古く、
遠い日本の昔を呼び起こしてくれそうな佇まいである。
古くても掃除が行き届き、とても心地良く
なんとも安らいだ気持ちになれる。

十津川村の方々何名かとお話したけれど
どなたも優しく暖かく、出された食事のお味もその
お人柄を反映しているように柔らかく優しい。
もちろん、白ご飯ひとつとっても最高においしかった。

十津川荘のお風呂は硫黄泉で窓を開けるだけで
硫黄の香りが漂ってくる。
ここのお宿には貸し切り露天風呂があって
夫婦や家族で楽しめるようになっている。
温泉旅行に行っても 別々にお風呂に入る場合が多く
お風呂の快さを共有出来ないのが残念だけど
ここでは 硫黄の香り、自然の心地よさなどを
思う存分共有することが出来た。

ざぁ~ざぁ~降りの露天風呂にも入ってみた。
また雨の合間を縫っては 3回4回と露天風呂に行った。
部屋に戻ってテレビを付けると 各地に水の被害が出ている
というニュースが流れていた。心はもう次の機会にまたこよう
という感じになっていた。

そん中な外の雨が少し小ぶりになり、止むようになってきた。
しかも、空がオレンジ色になってきた。
「旅館の人もこんな綺麗な赤い空は見たことないわ
怖いくらいやね」とおっしゃった。
夕焼け!!ということは明日は晴れるかも!!
それでも眠りに就く時間になっても
川を流れる水の轟音は相変わらずだった。
これだけの大量の水が一晩で引くとは思えなかった。

1309070201.jpg

でもこんなに近くで 川の流れる音を子守歌に
眠れるなんて都会ではまずあり得ない。
そう思うと、自然の息吹に抱かれながら眠ることが
この上ない幸せに思えてきた。もう全て受け入れて、
今回の旅行は全て宇宙にお任せすることにした。
つまり 何事も あるがままにあるという
老婆が言うところの 宇宙を信頼することにしたのである。

次回につづく。

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